永久磁石
永久磁石の特注品(加工委託)
東和製作所の磁石製品は、少量生産(小ロットでのご購入)でも高品質、短納期、適正価格を最大の特徴としています。
永久磁石の特性は形状により決まるため、当社の磁石製品はお客様毎の用途に合わせた特注品が基本です。独自の生産体制により、少量の特注委託でもご満足いただける品質、価格、納期を実現いたします。さらに、永久磁石単体では実現できない、より高度な磁気特性を実現するための磁気回路アッセンブリ。磁気回路設計や磁場シミュレーション、空間磁界の測定などの技術サービスもご提供しております。
永久磁石の製品仕様とご依頼方法
永久磁石の仕様
東和製作所の永久磁石は以下の5つのステップで仕様をご指定ください。
ステップ1:材質の指定
永久磁石の材質は磁石の基本性能を決める非常に重要な項目です。
東和製作所の標準的材は以下になります
ネオジム(Nd-B-Fe)焼結磁石
信越化学工業製 N49M
信越化学工業製 N50M
信越化学工業製 N42SH-R
信越化学工業製 N39UH
サマリウムコバルト(SmCo)焼結磁石
信越化学工業製 R26H
その他のグレードや、ALNICO磁石、フェライト磁石などお客様のご要望によりご提案させていただくことができますので、お問い合わせください。
ステップ2:形状の指定
永久磁石の形状は加工方法に依存します。
標準的には角型、円柱型、セグメント型、リング型から選択いただけます。その他の形状についてはお問い合わせください。
【下図】 形状のイメージ図
ステップ3:寸法の指定
材質および形状により最大/最小寸法の制限はございますが、まずはご希望の寸法をご指定ください。
図面によりご指定されるのが最も確実なご依頼方法になりますが以下のような方法でもご指定いただけます。
角型の場合 | H(mm) x L(mm) x M(mm) (H < L 、M:着磁方向) |
円柱型の場合 | D(mm)xH(mm) |
セグメント型の場合 | OD(mm)xID(mm)xH(mm)x角度(度) |
リング型の場合 | OD(mm)xID(mm)xH(mm) |
※各寸法の公差の指定がある場合には 例えば 10( +0.1/-0.2)などご指定ください。
公差の指定がない場合JIS B 0405 中級 に従います。
【下図】 寸法の記載例
ステップ4:着磁方法の指定
東和製作所では、パラレル着磁が基本になりますので、どの方向が着磁方向かをご指定ください。
図面によりご指定いただく場合には、図中に着磁方向を指示ください。
ステップ3の例のように図示ではなく、形状と寸法のみでのご指定の場合には以下のように指定できます。
角型の場合 | 10.0mm x 8.0mm x 5.5mm 着磁方向は8.0mm方向 などとご指定いただくか、何も指示のない場合は最後の5.5mm方向を着磁方向とします。 |
円柱型の場合 | D10.0mm x 5.5mm 径方向着磁と指定される場合D10.0mm方向 厚さ方向あるいは指定無しの場合5.5mm方向を着磁方向とします。 |
セグメント型の場合 | OD55.0mm x ID45.0mm x 30.0mm x 60° 内径型Nとか、外径側Nなどと指定ください。 |
リング型の場合 | 円柱型と同様です。 |
【下図】 着磁方向の記載例(リング型の場合)
ステップ5:表面処理の指定
特にネオジム磁石は耐食性を上げるためにNiメッキなどの表面処理を行います。
東和製作所標準は、材質でネオジム(Nd-B-Fe)焼結磁石をご選択の場合 Ni-Cu-Ni電解メッキが標準になります。
サマリウムコバルト(SmCo)焼結磁石は表面処理無しが標準です。
そのほかの表面処理をご希望の場合にはお問い合わせください。
見積依頼
東和製作所への永久磁石のお見積もりのご依頼には以下のフォームよりご依頼ください。