お客様からの要求
試料を配向させるため、リング型の磁気回路のボア径の中心部φ5mm×10mmの領域に0.5T以上の磁場を発生させる磁気回路がほしい。ただし、配向したまま磁場から外すためボア径方向以外の磁場を0.1T以上掛からないことが条件。
東和製作所の対応
問い合わせから1週間以内にお客様を訪問し、要件定義を行い、問い合わせから2週間で設計の第1案を提示した。
希望通りの納期で対応でき、磁場が強く、取り扱いに細心の注意が必要のため、納品時に取扱説明書をもとに説明も行った。
試料を配向させるため、リング型の磁気回路のボア径の中心部φ5mm×10mmの領域に0.5T以上の磁場を発生させる磁気回路がほしい。ただし、配向したまま磁場から外すためボア径方向以外の磁場を0.1T以上掛からないことが条件。
問い合わせから1週間以内にお客様を訪問し、要件定義を行い、問い合わせから2週間で設計の第1案を提示した。
希望通りの納期で対応でき、磁場が強く、取り扱いに細心の注意が必要のため、納品時に取扱説明書をもとに説明も行った。
100mm立方の磁気回路で内径φ数mmの軸方向の中心で1.4Tの磁気回路は市販されているが、入射光量を増加したいため内径φ10で軸方向の中心が1.0T程度の磁気回路がほしい。
内径はφ8となったが、皿穴加工を追加することにより入射光量の減少を軽減できる設計をし、外形50mmに収まり、重量500g程度、磁場強度1.0Tの磁気回路を製作した。
磁石の垂直方向に0.8T以上、磁石の表面15mm×15mmに強度分布5%以内の磁場を発生する対向型の磁気回路がほしい。
磁石を対向させる構造の磁気回路のご用命だったが、実験では磁石の面に斜めから十分な光を当てたいことがわかり、80mm×80mm×36mmの磁気回路の□80mmの面にお客様要求の磁場を発生できる設計をした。
磁石上空に自由な空間ができたため、光の照射の自由度が広がり、実験の効率が上がったと満足いただいた。
試料を配向させるため、試料に対し垂直に印加できる磁気回路がほしい。また、磁場も可変させたい。
磁場を可変させる機構は、使用上の安全面、取り扱いやすさを考慮した設計が必要のため、想定のスケジュール・予算より時間とコストが大幅に掛かることが多い。
そのため、用途と必要な磁気仕様だけでなく、お客様のスケジュール・予算内で実現可能な、必要最低限の磁場を発生する磁気回路と3タイプ製作することを提案した。