お客様からの要求

ダイレクトドライブモーターの組み立てで、無着磁の磁石をローターに組み立てしたあとで着磁した場合、着磁コイルの性能上、部分的に完全に着磁できず、磁気特性のバラツキが生じていた。
試作評価の段階は着磁した磁石を組み立てて何とかなったが、量産生産ではいくつかの課題があり採用できないため、最適な組み立て方法を検討してほしい。

東和製作所の対応

モーターは無着磁の磁石を組み立て後、着磁することが多く、専用の着磁コイルが必要になりイニシャルコスト必要になる。そのため、試作や小ロットの製品について対応しにくいという面がある。磁石個々に着磁し組み立てる方法は、試作・小ロットに適しており、磁気特性のバラツキも抑えられるが、着磁した磁石の組み立ては反発・吸着するため、精度を保ちながら短時間で組み立てすることは困難である。この事から、自動組み立て装置の実現は簡単ではなく装置のコストがどうしても大きくなりがちである。
そこで、着磁後の磁石組立の経験を多く持つ当社では、自動化要素と人に頼る部分のバランスをうまくとり、生産規模と装置コストのバランスをとる事に成功した。
その結果、小ロット多品種のラインアップに対応でき、お客様のビジネスを継続的にサポートさせていただく事が出来た。