リニア駆動装置の開発

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お客様からの要求

リニア駆動装置の磁石部に傾斜をつけて、コイルとのGAPを可変させることにより、推力に強弱をつける機構を半年で開発したい。

東和製作所の対応

GAPを可変することにより磁場強度がどのように変わるかを検討するため、当時はコンピュータシミュレーションで解ききれない領域のため何回も試作評価をする必要があった。このため、安定した材料特性と、測定精度及び非常に短期間で実現するものつくり力が総合的に求められた。
当社が70年間構築してきたネットワークと磁石の加工設備を駆使し、スピーディな検証を実現でき、その結果、期間内で開発を完了し、その後、量産まで対応することが出来た。

磁気回路の磁場強度向上の開発

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お客様からの要求

磁気回路の磁場強度を外形寸法を変更しないで向上させたい。

東和製作所の対応

お客様仕様を満足する磁気回路を製作するために、設計については磁石メーカーの信越化学工業に技術協力をお願いした。信越化学工業は実験的な磁気回路構造の検討を行い、計算上要求を満たす設計案ができた。
しかし、信越化学工業では組み立てが困難だったため、当社で安定的に生産可能な組立方式を考案し試作から繰返し生産までの対応を実現した。

ファラデー効果用磁気回路の製作

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お客様からの要求

100mm立方の磁気回路で内径φ数mmの軸方向の中心で1.4Tの磁気回路は市販されているが、入射光量を増加したいため内径φ10で軸方向の中心が1.0T程度の磁気回路がほしい。

東和製作所の対応

内径はφ8となったが、皿穴加工を追加することにより入射光量の減少を軽減できる設計をし、外形50mmに収まり、重量500g程度、磁場強度1.0Tの磁気回路を製作した。

カー効果用磁気回路の製作

magnet unit

お客様からの要求

磁石の垂直方向に0.8T以上、磁石の表面15mm×15mmに強度分布5%以内の磁場を発生する対向型の磁気回路がほしい。

東和製作所の対応

磁石を対向させる構造の磁気回路のご用命だったが、実験では磁石の面に斜めから十分な光を当てたいことがわかり、80mm×80mm×36mmの磁気回路の□80mmの面にお客様要求の磁場を発生できる設計をした。
磁石上空に自由な空間ができたため、光の照射の自由度が広がり、実験の効率が上がったと満足いただいた。

磁場配向用磁気回路(垂直方向磁場)の製作

magnet unit

お客様からの要求

試料を配向させるため、試料に対し垂直に印加できる磁気回路がほしい。また、磁場も可変させたい。

東和製作所の対応

磁場を可変させる機構は、使用上の安全面、取り扱いやすさを考慮した設計が必要のため、想定のスケジュール・予算より時間とコストが大幅に掛かることが多い。
そのため、用途と必要な磁気仕様だけでなく、お客様のスケジュール・予算内で実現可能な、必要最低限の磁場を発生する磁気回路と3タイプ製作することを提案した。